居酒屋で勝手に「お通し」がでるのはなぜ? 外国人が思う日本のフシギ
日本独自の酒文化、居酒屋。外国人旅行者にも居酒屋は「IZAKAYA」として認識されていて、大変な人気ぶりですよね。もしかしたら地元の居酒屋で外国人旅行者と隣り合わせ、居酒屋についての素朴な疑問を投げかけられる瞬間も出てくるかもしれません。
でも、いざ質問されても答えられないことも多いのではないでしょうか?そこで今回は、「外国人が居酒屋で疑問に思うこと」について紐解いていきたいと思います。日本人なら即答したい疑問の数々。居酒屋経営者や専門家にお話を聞いてきたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
居酒屋(IZAKAYA)ってなに?
「居酒屋に行こう」などと、普通に使う言葉ですが、そもそも居酒屋とはどういう意味の言葉なのでしょうか?あまりにも日常的に使うので、気にも留めていないという日本人がほとんどのはずです。
『広辞苑』(岩波書店)を調べてみると、
<店先で酒を飲ませる酒屋>(『広辞苑』より引用)
とあります。もともと居酒屋とは酒屋で、酒屋の店先でお酒を飲ませるようになったお店が、居酒屋と呼ばれるようになったのです。
では、酒屋が店先でお客にお酒を飲ませるようになった時期は、いつごろだったのでしょうか。飯野亮一著『居酒屋の誕生 江戸の呑みだおれ文化』(筑摩書房)を調べてみると、1750年ごろ、徳川幕府9代将軍・家重の時代だったと言います。
それまでお酒を出す飲食店はあったものの、どこも食事がメインでした。一方でお客に居酒をさせ、お酒をメインで提供する居酒屋が誕生してきたと言います。さらに煮売茶屋(にうりぢゃや)という、煮物料理を提供するお店もお酒の提供に力を入れ始めたことで、居酒屋と煮売茶屋の両者が競い合い、融合していくなかで、男性の独身者が多かった江戸で居酒屋文化が大きく花開いたと言います。
外国人に「居酒屋」を説明するときの英文!
Izakaya is a kind of restaurant, but you can drink alcohol mainly.
訳:居酒屋はレストランの種類の一つだけど、主にアルコールを楽しむことができるよ。